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 いよいよ開会式の日がやってきた。
東西東京大会に参加する260校余りの生徒が
神宮球場に集まるのだ。
 神宮球場は、学生野球の聖地。東京六大学・東都大学
の行われるところ。プロ野球ではヤクルトスワローズの
本拠地だ。大学野球選手権大会もここで行われる。
 しかし、今年の開会式はいつもと違う。それは主将が
抽選会で西東京の高校にとっては2年に一度のチャンス
である開幕戦神宮球場を引き当てたのだ。
 人工芝でやることなどほとんどない西東京の高校。
大会では夏の大会の準々決勝まで進出しなくては
できない球場だ。神宮球場の屋内練習場を借りて2回
練習した。この日も朝から練習させてもらった。
 

 

 
 

 
 そして、開会式。しかし、開幕戦の高校は神宮球場の更衣室で着替える。
普通はスタンドで着替えるのだが、一塁側だった北高は、古田監督が
着替える場所で着替えているというすごい状況。みんな興奮気味だ。
きたさん紀行
調布北高野球部
2006夏の大会 開会式・開幕戦 
 ベンチに入れない1年生はスタンドで着替える。貴重な応援団だ。
3塁側には、第四商業。不思議な感じだ。
 ベンチからながめる初めての開会式。大学時代に入れ替え戦で
何度も経験した場所だが、こんなに観客のいる中での試合は
生まれて初めてだ。大会を支える審判団も整列し待機。
 始球式では、中学の野球で優勝した桐朋中学の生徒が投げるのだが
中学野球部全員で記念撮影も行われていた。
 監督、助監督、マネージャーもこのときとばかり記念撮影だ。
 そして、いよいよ開会式。八王子高校マネージャーンの司会進行で
始まる。まずは選手入場だ。260校約5000人が一堂に会する。
 始球式用のボールも上空のヘリコプターから落とされ見事
マウンドに落下。拍手喝采だった。
 
 優勝旗返還並びに準優勝旗返還。今年は日大三高の4連覇がかかっている。
そのあと会長挨拶、朝日新聞社挨拶があり、日大三高池永主将による
選手宣誓。「練習は嘘をつかない」という言葉に重みを感じた。
 開会式が終わると、退場せずにベンチへダッシュ。すぐにアップを始めて
試合の準備。そして、開幕戦。結果は力を出し切れずに敗戦。
 しかし、5番の2本塁打は圧巻だった。次の日の新聞も彼の記事
一色だった。生まれて初めての本塁打が神宮球場。素晴らしい!
 試合後、真っ暗になった神宮球場横でミーティング。3年生一人一人
から一言ずつ後輩への言葉。解散する頃は神宮球場の文字がライト
アップされていた。長い一日だった。
 次回来る時は準々決勝の舞台であることを誓って神宮球場をあとにした。