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 今年で19回目を迎えた高校野球研究会。
都立高校の甲子園出場を目指して発足した会。
長い歴史を重ね、城東高校の2度の出場を
果たした。
 毎年、いろいろな講師の方に講演をお願いし
そのあと近況報告を兼ねた忘年会となる。
 今年は、スポーツライターで作家の小林信也
さんが講師。日野高校の佐藤監督のお兄さん
である新潟明訓高校の佐藤監督と長岡高校
時代バッテリーを組み、新潟大会優勝も果たし
たエースだった。厳しい練習、自分の思う野球
ができないもどかしさを感じたままの高校野球。
 今までの日本スポーツのあり方に疑問を持ち、
独自の活動を繰り広げている。
 
 
 大学時代にフリスビーのゲームである
アルティメットの日本代表として活躍した
りアメリカへ行って日本とは違うスポーツ
環境を感じて日本に戻ってきた。
 ポパイやナンバーなどの雑誌に原稿を
書き、いろいろなスポーツ記事を書いた。
カールルイスの独占記事も書いたが、
時代が早すぎて没という経験も持つ。
 日米大学野球で、アメリカのタツノ投手
がアイシングをしているのをみてびっくり。
それを書いたこともある。
 しかし、アイシングをしない投手もいるし
ウェイトトレーニングをしないメジャーリー
ガーもいる。(松井選手もそうだが。)
 
 そんななか、TEAM4Uという活動を始めた。新しいスポーツの
ムーブメントを作りたいといろいろな分野のスポーツの専門家が
集まって勉強会をしている。
 その中で、今注目しているのは古武術だ。アメリカ式のトレーニ
ングは、上半身、下半身、メンタルとパーツを鍛える考え方。
しかし、人間は連携して動くもので別々に考えるのはおかしいという
日本の古武術の考え。この考えは、正座に代表される呼吸と姿勢。
最終的には「野球の型」を作りたいと考えているそうだ。
 先週、メンタルトレーニングの講演を聴いたばかり、故障しない
筋力トレーニングの話を聞いたばかりの私にはなんと表現していい
かわからない混乱があった。
 でも筋トレをしないで4試合で5本の本塁打を打った選手も出てき
ているし、プロ選手もでた。やってみる価値はありそうだ。
 来年1月18日に学習会があるそうだ。行ってみたいと思った。
きたさん紀行
調布北高野球部
 講演会のあとは、いつもの懇親会。東京だけでなく、大阪など
からも駆けつける。野球好きの飲み屋のご主人も常連さんだ。
 みんな根っからの野球好き。野球談義に終わりはない。
 若い監督さんも多い。教員採用試験受験中の人もいる。話題の
女性監督もいる。冬のボーナスでピッチングマシンを買ってしまった
監督もいた。本当に野球好き。生徒が好きなのだろう。
 都立高校は土日をつぶして部活動をする教員をまったくのボラン
ティアとしか考えていない。代休もないのだ。それでもやるのが
監督業。私立は私立で厳しい。今日は埼玉の先生とお話をさせて
いただいた。みんな頑張っている。
 懇親会から2次会へ。今日は昨年プロを輩出しイヤー・オブ・ザ・コーチ
に選ばれた日野高の佐藤先生、岩倉高校の磯口先生、保谷高校の
有馬先生(北高4期生)、高輪高校の三輪先生とご一緒させていただいた。
 甲子園経験者の話は味がある。日野高が筋トレをやめて古武術を
取り入れている話はびっくりした。
 話は尽きないのだが、後ろ髪を引かれながら解散となった。
 この会が始まって19回。本当に甲子園出場する都立高校が増えてきた。
これからますますの発展を願いたい。そして、北高が次の甲子園出場校
になれるよう最大限の努力をしたいと決意した一日だった。
高校野球研究会 2003
小林信也さんのHPはこちら