星野ジャパン北京決定! |
特待生の話を書いてからまた長い時間が経ってしまった。まめに行きたいところだが、時間に追われている感じで更新ができずにいる。 特待生問題は、私立高校と高野連の主張の中を取った形で終了した。学業ならOKで野球ならだめと言ってもその境はどこなのか判断するのは難しい。この問題は生徒の問題ではなく、生徒をもののようにいろいろな学校に振り分けるブローカーのような存在がいること。それに頼る保護者。子どもの夢より、勘違いした大人の問題なのが悲しい。 夏の甲子園は、公立高校の佐賀北高校が奇跡の優勝。開幕試合に始まって延長戦。再試合、朝一番、ナイターなどありとあらゆる場面の試合をし最後が逆転満塁本塁打で優勝とは劇的すぎる優勝だった。 プロ野球は、セ・リーグが初めてクライマックスシリーズを採用。シーズン2位の中日が阪神・巨人を破って日本シリーズへ進出。パ・リーグは日本ハムが2年連続の日本シリーズ進出。王監督のソフトバンクの夢を打ち破った。新庄、小笠原、岡島が抜けても稲葉が首位打者を取るなどしての進出は称賛に値する。しかし、この間に高田GMの退団やヒルマン監督の来季のメジャーリーグ監督就任、そして梨田監督就任の情報は、微妙な影響を日本ハムに与えていた気がする。 初戦ダルビッシュが、川上に投げ勝って勝利をしたもののそのあとは中日が勢いをつかみあっという間に4連勝で日本一になった。第五戦は山井が完全試合にあと3人まで迫った9回に落合監督が、ピッチャー交代。岩瀬を投入した。とてつもない緊張感の中、岩瀬も3人で打ち取り2人で完全試合を完成させた。この采配への賛否は人によると思うが、私は落合流だったし、立派な采配だったと思う。中日はそのあとのアジアシリーズも勝ち日本一の責任を果たした。素晴らしかった! 今年の野球はシーズンが長い。大学野球は斎藤佑樹投手の進学で盛り上がった。斎藤投手と甲子園で投げ合った田中マーくんも楽天で活躍。見事新人王を獲得し、盛り上げている。野球の面白さを十分に伝えてくれている。 そして、シーズン最後も盛り上がった。北京五輪のアジア予選。星野ジャパンの戦いは本当に盛り上がった。中国が開催国のため出場権があるのでアジア枠はひとつしかない。韓国・台湾ともメジャーリーガーも輩出しWBCでも日本は2敗している。台湾の監督は元西武ライオンズ、あのアジアの超特急郭泰源、韓国の投手コーチは元中日の英雄ソンドンヨルだ。簡単には勝てない相手。視聴率も上がった。北京を最後に野球が種目としてなくなってしまうこともこの大会にかける日本の意気込みは並々ならぬものがあった。 アテネ五輪の長嶋監督、WBCの王監督、日の丸をつけて日本の代表として試合することがどれだけすごいことで監督や選手が身を削って試合をしているのだとわかる。今回の監督を星野監督が引き受けたのもすごい。体調不良を理由に阪神の監督を退いたいきさつそして、サッカーのオシム監督が倒れたことを考えてもとてつもないプレッシャーがかかることだろう。体調管理には十分注意していただきたい。 北京の予選は、すごい試合ばかりだった。選手がひとつになって目標に向かって自分の仕事をしっかりこなしていく。ガッツある大人の集団だと思った。そして、それを束ねる星野監督の大きさも感じた。北京ではぜひ金メダルを取ってきて欲しい。いま、「星野流」という本を読んでいる。星野監督の生きざまがあらわれている本だ。野村監督の本とはまた違った感じがする。 組織を動かす方法はいろいろあるだろうが、人間的魅力がなくては人はついてこない。自分も小さな組織を動かす立場になってきた。ビジョンを持って自分が率先して動く。しかもひとり一人を生かしていく。言葉で言うのは簡単だが、とても難しい。よく勉強して自分を磨いていかなければならない。でも野球が好きという気持ち、生徒が好き、人間が好きという気持ちはずっと持ち続けていきたい。 来年もまた「野球は最高だ!」と思える一年になりますように! ![]() (2007.12.06)
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