特待生問題はどうなる? |
野球界は、プロ野球の裏金問題から派生して高校野球の特待生問題になった。高野連は人ごとのように学生野球憲章に従ってもらわなくてはといろいろな処分を発表した。 部長の解任。特待生の練習試合参加禁止などを決めた。特待生を取っている高校は早いうちに春季大会出場辞退をして、何とか夏の大会は参加できるようにしたいという雰囲気がでている。その後、文部科学大臣の発言や会談などで、部長解任や出場禁止を短縮化するなど処分の緩和が決まったが、特待生制度は絶対に認めないという態度はかわらない。 プロ野球の裏金問題で、高校の指導者へのお金の問題がでてきたところで、そういえば「スポーツ特待生」の問題はどうなんだ。ということになってきたのだ。一般のものからすると「えっ、いけなかったんだ。」というのがほとんどの人の意見だろう。他の種目では堂々と行われているのになぜ野球はだめなの?という意見だ。 そもそも今まで特待生が存在していることを高野連が把握していなかったはずはない。プロ野球の裏金も絶対にあるはずだとみんなが思っていた。いままでそれを放置しておきながら、何で今さらという感は否めない。特待生制度を認めていいのではという人の意見のなかに経済的に厳しい生徒には必要なのではというものがある。確かにそんな面もあるが、プロ野球の裏金問題にしても特待生制度にしても単純な問題ではなく、その中間にうごめくブローカーの存在も大きな問題だ。大人の汚い世界が学生スポーツにも影響を及ぼしている。簡単な問題ではないのが現実だ。 昨年大騒ぎになった未履修問題でも見逃していた教育委員会がやり玉にあがった。今回は途中から高野連批判になっている。何か似たものを感じる。自分の不始末を棚に上げ、処分を発表し自分たちはまったく責任を取らない体質は何なのだろう。高野連こそ責任を取るのが筋だとは思う。 だが、今の社会は今の子供達はこうだからとどんどん下がっているように思える。できない勉強はさせなくていいとかこんなこと無理矢理やらせなくてもという風潮があったりする。だめなものはだめという毅然とした態度、変わらないで守らなければいけないものがあるはずだ。日本を否定してアメリカ万歳でほんとうにいいのか、アメリカの暗部をみるとの日本の20年後の姿が見えてくる。古い体質と怒られる高野連。私もそう思っている一人だが、この世の中で「頑固オヤジ」がいてもいいのではとも思う。スポーツ界でももう高野連ぐらいしかない気がする。 特待生の処分をみているとほとぼりが冷めるまで静かに待っていようという感じがみられる。結局元の木阿弥なのかなあとも思う。その方向に行くことがいいことなのかわからないが、どこへ進んでいくのかしっかり見守っていこうと思う。高校野球に携わるものとしてこれからもいいものはいい。だめなものだめ。という姿勢は崩さず、純粋に好きな野球を通してしっかりした社会人・日本人を育てていきたい。えらそうなことはいえないが、自分のできることをやっていくしかない。 (2007.05.12)
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新しい学校!甲子園を目指して! |
4月から新しい学校へ異動になった。東京都の職員はお上の命令には従わなくてはならない。他の県では部活動の顧問の異動も考えてくれているが東京ではまだまだちゃんとできていない。校長の権限が少し大きくなってきたり、公募制度などもできてやる気のある教員を集めることもできるようにはなってきたがどこへ異動するかは事務連絡のその日になってみなければ分からない。公には4月1日をもって報道されるのでそれまでは公言もできない。しかも私は「主幹」という立場なので今度は定時制か島かとドキドキしていたが、ふたを開けたら3年前ベスト4に進出したS高だった。びっくりだった。 2月に行ってみると、1,2年生で50名の部活動。すごいなと思った。3月に顧問の先生の飲み会も設定してもらい、そんな立場で取り組んだらいいのか相談させてもらった。しかし、春の大会までは北高の面倒をみたいと思っていたので大会が終わってから練習に参加させてもらうことにした。 大会が始まり、北高も3回戦進出。S高は一次予選から勝ち上がって7試合を戦った。逆転サヨナラ本塁打が飛び出したり、1−0の試合が2試合もあったりして、なんと4回戦進出。東京でベスト16になりシード校になった。素晴らしい。八王子高校との対戦となった4回戦は相手投手川嶋くんを打てずに完封負け。打線の調子が上がらないまま終わった感じだ。夏の大会までさらにパワーアップして行かなくてはいけない。 4月中旬から練習にも参加するようになり、Aチームに帯同させてもらっている。今年の西東京は昨年までの日大三高のような絶対的な優勝候補もいない。東東京は帝京がダントツ。今年は西東京がねらい目。真面目な話し、S高にもチャンスはある。若い監督さんは前監督のT中さんの流れをくんだ上にさらにパワーアップしている。本当によく鍛えている。厳しい先生だ。私のような甘ちゃんではない。監督の良さを引き出せるようにアシストできたらと思う。毎日毎日が勉強だ。 どれだけのことができるか分からないが、甲子園出場そして都立初の甲子園勝利を目指して頑張っていきたい。これからも応援よろしくお願いします! (2007.05.06)
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