長谷川滋利投手の講演会とメンタルトレーニング! |
先日、今年メジャーでセットアッパー(中継ぎ)とクローザー(押さえ)として大活躍し、オールスターゲームにも初出場した長谷川滋利投手の講演会(ミズノ主催野球セミナー)に行って来た。剛速球投手でもなくそれほど大きくない長谷川投手がどうしてメジャーで成功することが出来たのか知りたくて参加した。 昨年は故障で満足な成績を残すことが出来なかったのに今年は大活躍し、佐々木投手の故障もあってクローザーの仕事も回ってきた。実は今年初めのキャンプの時点で「クローザー」になると宣言していたのだ。 今年は故障をしないことを目標に、トレーニングした。有名なジョーブトレーニング(インナーマッスル)とヘビーウェィト・トレーニングのバランス。35歳になった長谷川投手は疲労をためないためにも上半身と下半身のトレーニングを一日おきにしているそうだ。 投手として成功するには頭が良くなくてはならない。頭の回転が速くなくてはならない。そのために取り組んだのが「Photo Reading」という技術。本を読むとき、見出しだけを認識するだけでどんどん先に進んでいく。そうするとポイント・ポイントが頭に入り、2回目にその本を読むと非常に良く内容が頭に入るという。実際に今年はひらめきが良かったという。 次に今年取り組んだのが、日記をつけること。この日記は「不可能を可能にする」(幻冬舎刊)として出版された。一日の中で一日を振り返り、明日の目標をしっかり把握する時間をとることは非常に有効なトレーニングでもある。今年は@自分のよいフォームを確認する。A勝負を楽しむ。B相手を徹底的に研究する。この3つだけを確認し続けている様子が日記からくみ取れる。キャンプで「クローザーになる」と決めて一年を過ごし、その目標を達成する。まさにメンタルトレーニングだ。成功は一日一日の積み重ねでしか達成できないのだ。 長谷川投手がこのごろ思うことは、色々なことをやってみた方がいいということだ。野球だけでなくいろいろなスポーツをした方がいい。夏は野球をやっても冬はバスケやフットボールをする。しかも真剣にだ。日本では無理だが大会にも出るぐらいにやる。よくサッカーをやって足をくじいた。とかバスケをやって突き指をした。などといってやらない方がいいという人がいるが、たまにやるからけがをする。いつもやればけがしない。また、そんなことでけがをする子ならしなくてもけがをする。わかる気がする。けがの多い選手は使いづらい。 栄養にも気を遣っている。糖分と脂肪のとりすぎに注意する。カフェインにも注意。体重を増やして体脂肪を増やさないようにする。メジャーのクラブハウスの食事は最低。ハンバーガーやホットドッグでは栄養が偏っている。フルーツを取るようにしている。 あとは呼吸が大切だということ。自分の状況を把握して緊張しているのか、弛緩しているのか、やる気がないのか。緊張していれば、深呼吸。逆にやる気が出なければ、呼吸を速くしたりする。息を吐くことが大切。そのかわりに声を出したりする選手もいる。 このところ、色々な人の話をきくが、成功している人、一流の人は言うことが非常に共通している気がする。そう思うことが出来、しかも実行することができる。 次の日に行われた長谷川選手のメンタルトレーニングの師匠に当たる高妻容一東海大学助教授のセミナーでも同じようなことだった。この冬からメンタルトレーニングを取り入れてみようと思っている。どんな結果が出るかわからないが、やってみる価値があると感じた。 長谷川投手の1時間半の講義は楽しくあっという間だった。2日間非常に意義深いセミナーだった。 (2003.12.19)
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野球大好き!再スタート! |
このたび、「野球大好き!」を日記タイプのCGIに変えました。 更新が楽なことと管理が簡単であることが理由です。 画像も取り込めるのでいいなと思いました。こんどは科学的トレーニングと古武術の話と小宮山投手の話をについて書きたいと考えています。気張らず、気楽に書いていきたいと思います。 これからもよろしくお願いします!頑張ります! (2003.12.18)
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