2006年04月のひとこと

またまた!久しぶりです!絵門ゆう子さん!
 簡単に書くことが目的でこのCGIにしたのに忙しいこともありますが、またも長い間書けずにいました。申し訳ありません。

 前回にも書きましたが昨年父が亡くなったので、生きること・死ぬことについて考えるようになりました。そんななか掲示板にも書きましたが先日、元NHKアナウンサー、女優、エッセイストなど多彩な活躍をしていた絵門ゆう子さんが亡くなりました。若い頃は派手な活躍でしたので私などはちょっとひくところのあった方です。’00年頃乳ガンの宣告を受け、ほぼ全身にガンが転移している状況から今までガンとの共生をしながら、完治を目指して活動してきた絵門さんの死は何とも言えない気持ちになりました。私とほぼ同年齢ですし、他人事ではありません。

 先日TBSの金スマで’03年に初出演した時から今まで取材をしていたものをまとめて放送していました。私は、朝日新聞の毎週木曜日に
連載されていた「がんとゆっくり日記」を楽しみに読んでいた一読者でした。全身に転移した状態でどうしてこんなに活動的で元気でいられるのか不思議な感じがしていました。しかし、文章のどこかに不安がにじみ出ています。マーカー値の上がり下がりに一喜一憂しています。担当の先生も治りますとは言えなかったでしょう。ガンと共生し、完治を目指していけば将来治療法が見つかると信じたかったのだと思います。

 ガン患者に対する周りの目は、治らないのだろうなとかいつまでもつかななどというものがほとんどなと思いますし、かわいそうだなというつきあい方になってしまうでしょう。それに対しても絵門さんは立ち向かっていた感じでした。自分で書いた絵本の朗読会や病院でのコンサートなど精力的に活躍していました。

 しかし、昨年末に風邪をひいてから体調を崩し今年になってからの連載は、相当厳しい状態なのだろうなと想像できました。結果的に最終回となってしまった回の最後は、「来週もまだ続きます。」という言葉で終わっていました。自分の最後を感じ取り来週も生きていたいなという気持ちが表れていました。なんだかいやな予感がしたと思っていたところ、朝新聞を開くと絵門さんの写真が訃報の欄に書いてありました。連載日に会わせたような発表の仕方は気になりましたが結構ショックでした。連載の載っていた欄には追悼の記事になっていました。ご主人の言葉や記事からは分からなかった本当の病状などの記事を読んでいたら涙が出てきてしまいました。

 本当にガンになったことでさらに人生を一生懸命生き抜いたんだなと思います。自分だけでなく同じ悩みを持つ人たちや患者さんたちに希望を与えることで自分自身も生きることができる。それを実践していたのだと思います。

 遅かれ早かれ必ず死ぬわけです。誰も避けて通ることはできません。いつ死ぬかも分からないです。いつ死んでもいいという気持ちで毎日を生きていかなくてはいけないのだろうなと考えるようになりました。どんなことにも限りがあることを意識して初めて有意義な人生を送ることができるのだと感じています。

 仕事でも野球でもそのことを意識しはじめました。あと何年仕事ができるのか野球ができるのか。それを考えると今何をしなくてはいけないのかが見えてきます。一日一日を大切にして頑張ります!

 
(2006.04.24)

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