2003年12月のひとこと

インフルエンザと予防接種
 昨年、たぶん生まれて初めてインフルエンザにかかりました。しかも予防接種をしたのにです。A型の予防接種をしたら、B型に感染。やってられません。という気分でした。

 3年の2学期という一番大切な時期の成績会議や職員会議にも出られないほどでした。体の節々が猛烈に痛み、高熱が出ます。今はそこでいい薬があるので早めに飲めばすぐ治るらしいのですが、私は頑張ってしまったために薬と投与してもあまり効果がないのです。高熱のため寝られないこと。体中が痛いことにまいりました。熱が下がっても痛みが取れません。特に首の痛みが強烈でした。どんな姿勢をとっても痛いので頭の重さを支えることができなくなっていたのです。それほど頭は重たいんですね。それをささえている首には相当な負担がかかっていることを実感しました。普段も肩もこるはずですね。

 同僚で、インフルエンザのために旅行をやめたという人がいました。せっかく企画した旅行をインフルエンザでやめたと聞き、自分は無理しても行っちゃうだろうなと思っていました。しかし、実際になってみるとそんなことはできないことがわかりました。現に普段タクシーを使うことなどない私が病院から歩いて帰ることができる自宅までタクシーで帰ったほどなのです。

 今年の前半には、中国・香港・台湾などでSARSが猛威をふるいました。この間、感染者が見つかりました。研究員なので心配ないかもしれませんが、これから不安ですね。やはり、危ないところへは行かない方がいいでしょう。

 私が小学生の頃は、全員に無料でインフルエンザの予防接種をしていました。しかし、あまり効果が実感できない上に何万人に一人でも死者がでるというのでいつのまにかやらなくなりました。本人の自由意志にまかされたのです。子供の予防接種も自由意志になってしまい。お金がかかるのでやらない人も増えています。本当にいいのでしょうか。そして昨年猛烈に感染者が増えてワクチンも不足する事態になってしまいました。

 今年は、一部の医療機関がワクチンを買い占めたために予防接種自体が不足するという変な現象も出てきています。接種代も医療機関に任されているのです。おかしいです。安いところでは2500円から高いところで4500円ぐらい。ばらばらです。値段を電話で聞いてから行った方が得です。11月から12月にはしておかないといけません。でもウィルスの型が違うと去年の私のようになりますから完璧ではありません。

 このごろ、予防接種が普及したために逆の現象が起き始めています。普通免疫は、学校ではやり始めてみんなが得ることができていました。しかし、予防接種のため、はしかなどにかかる子が少なくなってしまいました。抗体は、近くに病原体があるとそれを認識して覚えているのですがまわりにかかる子がいなくなったため、忘れてしまうのです。最近高校生がはしかや風疹になります。予防接種はしたのかと尋ねるとしたと答えが返ってきます。無菌状態にすることの危険性を感じます。

 バイ菌がたくさんいることはもちろん良くないのでしょうが、無菌にすることで逆に耐性がなくなってしまうのは変です。自然と共存していく方がいいと思います。抗菌コートや抗菌ものがはやっていますが、ある程度やめるべきでしょう。おじさんも「きたない」といって排除される時代ですが、みんなもう少し仲良く行きたいと思いませんか。
 
(2003.12.20)

きたさんのひとこと再スタート!
 このたび、「きたさんのひとこと」を日記タイプのCGIに変えます。更新が簡単であることと管理がしやすいことが理由です。
 このところ、なかなか更新ができませんでしたが気楽な気持ちで書いていきたいと思います。
 これからもよろしくお願いします!頑張ります!
(2003.12.18)

もどる
バックナンバーリスト